諏訪清陵高等学校附属中学校

Suwa Seiryo Junior High School

10/16 「風土産業をよむ」講演会

 本日、1年生を対象に、総合的な学習の時間として「風土産業を読む」講演会が行われました。講師には、諏訪市出身で元都立高校校長の志村明善先生をお迎えしました。志村先生は、長年にわたり三澤勝衛先生の研究に取り組まれており、著書『三澤勝衛「風土産業」を読む』を本校生徒に毎年寄贈くださっています。生徒たちは事前学習としてこの書籍を読み、講演会に臨みました。

 講演では、まず、諏訪の「風土」として、諏訪郡内の産業や地形の特徴についてお話がありました。後半は、実際に三澤勝衛先生が授業で使っていた資料を用いて、「100年前の三澤勝衛先生の授業を再現」してくださいました。米の作付面積の資料から、日本地図に色を着けてみると、数字や文字だけでは捉えにくい日本の風土と米作りの関係が見えてきました。生徒たちは真剣な眼差しで資料を見つめ、思考し、熱心にメモを取っていました。志村先生からは、「清陵の探究を大切にした授業の源流は三澤勝衛先生にある」とお話しいただきました。そして何より、志村先生の探究心と情熱に触れ、生徒たちも学びへの意欲を高める貴重な機会となりました。

 これから、1年生は「まち歩き」を通して、諏訪の魅力や人々のふるさとへの思いに触れながら、探究的な学習を進めていきます。実際に足を運び、三澤先生や志村先生の姿を手本に、生徒一人ひとりが主体的に学びを深めていくことを期待しています。