諏訪清陵高等学校附属中学校

Suwa Seiryo Junior High School

3/8-10 海外語学研修6日目~最終日

語学研修もいよいよ後半です。
6日目は、現地のブラザー&シスターとして登録されている学生たちと、バディを組んでの班別研修となりました。事前に班ごと立てた計画に沿って、英語でコミュニケーションをとりながら、シンガポールの有名な地を回りました。研修という意味合いが強かったここまでの日程と比べ、観光を楽しむという意図で設定した1日です。シンガポール動物園やセントーサ島といった人気スポットから、シロサ砦などの史跡まで、各班様々な場所を楽しみ、現地の文化を学んできました。ブラザー&シスターの中には日本語が堪能な学生もいたようで、彼らが日本語で話し、清陵生が英語で話す、という不思議な班もあったようです。研修を終え、集合場所に集まった生徒に話を聞くと「話しているうちに、英語を日本語に変換しなくてもわかるようになってきた」と話してくれた生徒も。約1週間、日本語以外の言語に囲まれて過ごし、短期とはいえ留学と同様の学びを得ている生徒もいたようです。
7日目、いよいよ語学研修最終日となりました。この日はお世話になったホストファミリーと最後に思い出をつくるためのファミリーデーです。家でゆっくり家族と過ごした生徒、お土産のショッピングに出掛けた生徒、まだ行っていない観光地へ連れて行ってもらった生徒、それぞれいたようです。各ご家庭の形で、家族としての時間を大切にできたのではないかと思います。集合場所でのお別れの場面では、生徒もファミリーも涙ぐみながら握手をしたりハグをしたり、充実した1週間だったことがわかる感慨深い瞬間となりました。「帰りたくない!」「絶対また来る!」そんな声があちこちから聴こえてきました。人との出会いは人生においてかけがえのない宝であること、異なるバックグラウンドをもつ異国の人とも分かりあえること、そして英語という言語がその手助けとなること。それらをしっかりと体験することができたのではないかと思います。
帰りの飛行機は深夜便のため、空港に行く前にガーデンバイザベイで夕食とスペクトラショーを楽しみました。フードコートには、世界各地の食べ物が集まっており、他民族国家であるシンガポールらしさを最後に改めて感じられたようです。スペクトラショーは、水と光を使った幻想的なショーです。シンガポールを離れる前の最後に、これまでを振り返るようなしっとりとしたひとときとなりました。現地時間午前1:30にチャンギ国際空港から日本へ向けて出発しました。これまでに3回の入国審査を経験し、空港での手続きは手慣れた様子でした。今後の海外旅行でも役立つことでしょう。疲労もピーク、飛行機の中ではほとんどの生徒がすぐに眠り、往路とは異なる静かな機内での時間となりました。帰国後、中部国際空港から諏訪までバスでの移動でしたが、バスの車中も驚くほどの静けさ。その疲労感が、きっとそのままこの1週間の密度の濃さを表していたのだと思います。海外で過ごす楽しさ、大変さ、日本とは異なる価値観、そして自分の英語力の現状。日本にいては感じられないこと、学べないことを肌で感じた1週間。きっと参加した8期生のこれからの人生において、かけがえのない時間となったことでしょう。本研修の実施にご支援ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。